人を惹きつけるリーダーになる魔法の3ステップ〈後編〉

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前回に引き続き、在り方の専門家であり恋愛の専門家でもある坂東洋彰さんと共に、人を惹きつけるリーダーについて学んでいきます。

「しなければならない」から「したい」へシフトする方法

西岡 「しなければならない」から「したい」に変えるのって、すごく難しいじゃないですか。僕らは、ソレを持ってるから今があるけど。それをね他の人には、どう伝えていけばよいのでしょう?

坂東 これね、すごく大事なポイントでもあるんです。次の2ステップ目というのは、「しなければならない」を「したい」という状態に持っていく必要がある。「しなければならない」というのは、制限がかかってしまっている状態なんですね。だから、自分をコントロールするどころか、自由じゃない。ということはやっていることに対して、しょうがないからやるとか、努力しなければいけないとかいう概念になってるんですよね。

西岡 ええ。

坂東 じゃあ、ここで質問です。「努力することで、必ずそれはうまくいくんですか?」ということです。でも、どうなるとは限らないじゃないですか。努力したら必ず達成できるというかというと、そうではない。大事なのは、自分がそれをやってて、努力していると感じているか、楽しいなと感じているか、この差なんです。

西岡 そうか、楽しいかということなんですね。じゃあ、バンちゃん。ここをもう少し掘り下げていってくれますか?

坂東 はい。もちろんです。

「楽しいか」「楽しくないか」も自分の在り方次第

西岡 先ほどの話にもあったように、「楽しんでやる」ということについて深掘りしていきたいと思います。多分、これを読んでいる人は、「どうやって楽しめばいいんだよ」と思ってるはずなんだけど、どういう風にしたらいいのかな?

坂東 まず、「どうやれば楽しいですか」っていう風にみんな考えるじゃないですか。じゃあ、どうやるかっていうやり方じゃない。どう在るかっていうのが大事だから。

西岡 やり方じゃない。うん。

坂東 自分はどういう状態が一番楽しいかということを知る必要がある。みんながいる環境の中で、「この上司ちょっとウザいんだよね」とか思うわけですよね。でも、うざいんだと思う在り方が、つまらなくさせているわけじゃないですか。

西岡 そうだね。うん、その通り。

坂東 人間というのは周波数体なので、自分が出す電波が相手に伝わっているんです。見えないところで。だから、その電波を相手がキャッチして、「そんな攻撃的に来るんであれば、俺も考えますよ」という状態になります。だから、挨拶1つにしても、今までと感覚を変えるしかないですよね。

西岡 うんうん。

悪い周波数を出したら、悪い結果しか招かない

坂東 相手に飛ばす電波が変われば、相手のキャッチする電波も変わります。そもそも相手を敵として見てるというのは、自分の価値観で騒いでいるだけなんですよ。

西岡 確かにそうかもしれません。

坂東 敵っていうことは自分を守らなきゃいけません。なので、相手と自分の距離はシャットダウンするし、会話も止まりますよね。ていうことは、あなたが相手を潰してることになる。可能性はゼロになるんですよ。

西岡 洋服屋さんって「いらっしゃいませ~」とか伸びたりね、「いらっしゃいませ(渋い声)」とかね。わかるでしょ?俺はずっとファッション業界いるんだけど、あのいらっしゃいませってどうかなって思ったわけ。だからそれから、「いらっしゃいませ」を止めて、「こんにちは」とか二回目三回目の人に対しては、「おかえりなさい」とか言うようにしたんですよね。自分たちがシフトしてね、楽しんでやってた。そしたら、やっぱファンは増えていったね。あれも周波数?

坂東 そうですね。

西岡 そうかあ。

坂東 ここもやっぱり自分の心構えです。そこがまず大事なところです。ちゃんと今までと違うようシフトできているかどうかが、1番のスタートですよね。

西岡 いや、大事ですよね。

坂東 だってやり方を変えたって、自分の心が変わってなかったら、何やったって面白くないですよ。面白い在り方の自分を見出さなければ、些細な事でも面白いと思えない。まずそこが原因ですよね。

西岡 そりゃそうだよね。だって、楽しかったことでも、面白くないって決めちゃったら、面白くないということですもんね。どの会社に行ったって、面白くないと思った瞬間、周波数がイヤな周波数になってそれを巻き散らかすってことでしょ。そりゃまずいじゃない。そりゃそうだわ。

坂東 だから、起きている現象は、全て自分の内側から出ている。

西岡 みんな人に指をさすんだもんね。そこを自分に指をさせるかどうか。
自分のした事はいつか返ってくる…だったらどうすべき?

坂東 人間ていうのは、自分の出したものが戻るっていうね。分かりやすく言うと、よく説明するんだけど、自分の体の一部切り取りますと。この切り取ったものが、マイナスのものを切り取ったとしたら、それを投げますよね。マイナスの部分がマイナスになってますよね。でそれが、グルって戻ってきて、ここにもどると、ゼロになりますよね。じゃあ、プラスを切り取って投げたら、プラスがマイナスになってますよね。だから、ぐるっと回って戻ってきてゼロになると。ということは、どちらを出したほうがいいですかと。結局はゼロになるから。マイナス出せばマイナス喰らうだけ。プラスだけばプラス喰らうだけ。あなたはどっちを出しますかというわけ。これだけです。

西岡 うん。

坂東 だからそこをどういうふうに切り替えていくかというのが、大事。どう在るかが、すごく大事で、相手を変えようと思ってもなかなか難しい。自分のほうが変えやすいのであれば、自分を変えちゃうほうが良い。相手もその変わった自分に巻き込まれたほうが良いじゃないですか。人と人との関わりってそういう風にしていくんだと思うんですよね。

己を知らなければ、自分を活かすことなどできない

西岡 バンちゃんちなみに、今の話って大事な話だと思うんですが。自分に指をさすっていうのは難しいじゃない。相手の方を「…えっ?!」って(悪く)思うこともあるじゃない。それでも自分を見ていくためには、どう訓練したらよいか。在り方からのやり方、在り方からどう行動に移していくのか?どんな風に自分の在り方を見直せるのかとか。普段は有料かもしれないですけど、今回は是非オープンにして、そのメソッドについて話してもらってもいいですか?

坂東 結局ね、己を知るというのが一番大事。自分というのをわかってないと、相手になっちゃうんですよね。人間ていうのは、みんな同じ体をもらっているので、機能は一緒なんですよね。それがどういう経験とか知識を入れるかで、それぞれ変わっていくっていく。構造自体のメカニズムは全員一緒なわけ。ということは、自分が分かれば相手もこうだよね、というのが感覚でわかるはずなんですよ。

西岡 そうですよね。

坂東 自分を分かってないから人にこうだ、あーだ、という話になってしまう。そこが一番問題です。ということで、自分をどれだけ知るかというのが一番大事なんですよね。自分を知ることに時間を費やしていない方が圧倒的に多いですよ。人といる時間ばっかりがメイン。仕事ばっかり。なのに自分の人生のことを考えていない。それは上手く行かないですよね。自分の良いところも悪いところも理解できてない。これじゃあ何も生かせないよねっていう話になっちゃう。

西岡 うんうん。

自分を苦しめているのは、自分の思考である

坂東 じゃあそもそも、何のために生まれてるんですかっていう話になっちゃう。ビジネスっていう部分とか、仕事っていうところは、自分がいかにお客さん、目の前の相手に対して、自分のできることを考えて、相手を笑顔にすると。どうやったら喜ぶかなと想像することに思考を使うべきであって。でも実際には、どうやれば怒られないで済むかという。そっちに思考を使ってしまっています。

西岡 やり方になってしまうということですね。

坂東 でも、相手のことを想像していないので、答えは五里霧中です。そうなっていくともう何も与えられなくなる。自己防衛本能が強くなる。でも、自分のできることをやって、相手が笑顔になる、お客さんがありがとうございますと言ってくれる、それって、嬉しい決まってるじゃないですか。じゃあ、それを繰り返せばいいじゃんって話なんですよ。相手の喜ぶことを考えて、周りの人がやらないようなことをとことんやり続ける。そうすることで、お客さんと信頼が生まれる。上司もしかりです。そしたら、大きいプロジェクトをお前に頼むよだとか、私の知り合いの人で、困っている人がいるのでお客さん紹介しますよだとか。そしたら仕事が止まらなくなる状態が生まれるわけですね。そしたら楽しくなるわけじゃないですか。どう考えても。

西岡 うん、そうですね。

坂東 スタートが楽しくないと楽しくない結末になっちゃう。でも、それは自分でイメージしたことなので、「夢叶えたね、おめでとう」になっちゃいます。だから喜びとか感謝をスタートにすると、結末もそこにいくっていうだけの話。シンプルですよね。因果関係を考えると、全ては同心円上で動いている。

西岡 同心円上、また難しい言葉が出てきましたね。

トラウマのループから抜け出す唯一の方法

坂東 円がありますよね。図に書いたらわかりやすいけど、円を書いた状態の真ん中に自分がいるわけですよ。ここから(円の左)が過去、ここから(円の右)が未来としたら、自分が過去から今に起こした原因の因の部分は、同心円の中にあるので、シフトしますよっていうことなんですよ。ここで起きたものがこう転写されるんですよ。でもこれが嫌だってことは、ここの中心軸をずらす必要があるんですよね。ずらすとこの同心円上が崩れて新しい同心円上ができるんです。そうするとシフトが変わったおかげで、未来の在り方を変えることができちゃう。だから過去のトラウマがなくなるわけです。

西岡 確かに。

坂東 だから、自分が行動を起こして、何か今までと対極の選択をしていかないと人生そのものは変わらないという。それにいつ気づくかだけなんですよ。気づくまでそれがずっと続くだけですね。

西岡 うんうん。

坂東 気づいちゃえば、次の瞬間から人生を変えることができる。

西岡 そうですよね。

なぜ嫌いな上司が、優しく挨拶してくれるようになったか?

坂東 ある女の子がね、「私、上司嫌いなんですよ」と。「もうね、挨拶もしたくないんです」と。「向こうもどうせ反応悪いし」と。じゃあその時に僕が彼女に言ったこと。「これはね、お金のかかることじゃないから。例えば30万円払って、これを試してくださいじゃないから。無料でできるから騙されたと思ってやってみて」と。「その上司に会った時、朝に笑顔で、おはようございますと気持ちよく言ってみてください」と。「その時に、うぜーなって気持ちで言ったら意味がなくなるので、そう言ってもあなたに対して色々とねやってくれたことって1つでもいいことがあるじゃないですか」と。「そういう優しさとかね、感謝ってものは1個は最低でもあるので、ソレを思い浮かべた上で、なんだかんだ言ってね、うざいけども上司は上司。感謝してますと。ありがとうございますと。思った上で、おはようございますと言ってみてください」と。

西岡 そんなにシンプルなんですね。

坂東 それで、どうなったかといったら。その上司の反応がめっちゃ良くて。すごい優しく「おはよう」と言ってくれたそうです。そんなの今までなかったみたいですよ。

西岡 ということは、前まではうぜーと思って接していたと。その周波数が上司にも伝わっちゃってたということですか?

坂東 そうですね。なんで、じゃあ相手をうざいと思ってるのに、感謝しなきゃいけないのかっていうところ。そこは、前に言った”己を知る”ということです。いろんなことを勉強しても、それを使う場所がなければ、自分がどのレベルまで行っているか全くわからない。

西岡 うんうん。

坂東 なので、勉強したことを誰かの前で披露しましたというときに、仮にうざいやつでもそれを「すごいぞ」って言われると、「あ、そんなことできるんだね」って言われたら、「俺ってそんなことできるんだって言われるくらいのレベルになってたんだ」と気づかせてくれているので、感謝しかないよね。一人だと気づけないので。だから目の前の人には感謝しかいないんだよ。そこに気づけたんだよね。

西岡 その女の子も素敵だね。

坂東 素直じゃないとダメなんですよ。なぜかというと、徳っていう漢字は、もともと人が素直な心を持つっていう漢字なんだよね。(漢字の画像)素直に受け入れて行動する人が徳を積める人なんですよね。

西岡 そういうことなんですね。漢字に含まれてるんですね。俺ね、その女の子も素晴らしいと思うんだけど、もしかしたら上司も女の子のこと敵として見てたのかもね。「お前らこんだけ給料貰ってやってんのに」とかね、「こんだけの気持ちなのに」とか、そういう気持ち入って話してるかもね。「本当にありがとね、おはよう」というのは、子ども然り親然り上司然り部下然り、これみんなやっちゃったらどうなるんだろう。平和になっちゃうんじゃないの。

坂東 そうですね。一人ひとりがそういう調和の感覚でやってれば、分流は起こらなくなるので。

西岡 俺も教わっちゃった。たまに、「ちぇっ」と思うとき俺にもあったかも。「なんだよ!」って気持ちのときもあったかもしれない。極力ね、いつも感謝っていう土台は持ちながら居たのは、”つもり”だったのかなと。改めて、人間って弱いからさ。今、バンちゃんの話を聞くと、どんなに嫌だなって思うことでも、この方がいたからこそ、ここに気づけたんだって感謝する。そんな風にチューニング、腹落ちさせて「おはようございます」って言うだけで、全く変わるね。

坂東 それがお互い様というやつです。これを大切にしていくことで、チームワークが生まれていく。マインドを切り替えて、良い周波数で、それが波紋になる状態。自分がその中心にならなければリーダーもクソもない。そういう状態になっていくと、先出しして与えているのもあるから、この人になんか感謝して恩返ししたいと自然に思いますよ。そうすると、「~したい」と思ってやったものが、「いや、私がやります」ってなるんですよ。

西岡 「したい」から「やります」に変わる。

坂東 それが3ステップ目で、トリガーが抜けるところです。なんでかといったら、冷静に考えた時、過去私がこんな出来事を経験したというのは、自分が他の人と同じ気持ちになって、分かってあげなければいけないからだと。こういう人たちに伝えていかなきゃいけないっていうものを全うするための経験だったんだと。これに気づくことで、才能が1つ自分の身につくわけですよ。

西岡 それは誰でも持っていることだろうね。

坂東 経験を振り返れば、みんなが分かることですね。それをただ振り返るのではなく、それが本質だということで、シフトが志に切り替わった時に、貢献になるんです。

西岡 ライスからライクへ、ライクからライトへ。ライトワーカー。

坂東 という状態になっていきます。だから、気づきを与えながら、とにかくその人のプラスになることを与えていくことをとにかく続けると。枯渇するってことでなく、その人に必要なもの、ただ価値のあるものを提供してあげているだけ。当然、自分のやるべきことをやっていれば、その成果・結果もついてきます。それを本気で100%やり続けていることで、お客さんっていうものは流れてくるし、上司が認めてくれる。このあり方がやるものがそのものがマーケティングなわけです。

西岡 ああ、本当にそうですよね。

坂東 だからそこをうまく自分の中で、在り方として確立することが大事です。自分って何が1番得意なのかとかね。何ができるのかと冷静に考えれば、今までやってきた経験の全ては過程になっていきます。こういうことやったらお客さん、上司は喜ぶかなっていうのを考えて考えて考えて、努力して努力して努力して、積み重ねていってね。最後、努力が報われる瞬間ていうのが、何のために努力してきたかということですね。99%の努力というのは、最後の1%のインスピレーションで報われる。このインスピレーションというのは創造からしか生まれない。思考の悩みの中から絶対生まれない。だから、努力するのであれば1%のひらめき、創造を得るためにやることが、自分の楽しみにつながっていくんですね。報われなかったら、どうせやっても無理じゃん。ってなっちゃうから。それは創造性よりも餓死なんですよね。

西岡 なんかね、そういう話を聞くと、僕も21歳で独立したじゃないですか。その時は、無我夢中で、与えることが楽しかったなあと。だから例えば、こういう風な伝え方したらと、名前も覚えたらと、買わないでくださいという言葉を使って。「***」「正直な話、本当によければ、それは買ってもらったいですよ」と言ってみたりね。これ全部正直に話しているわけでしょ。そういう相手が喜ぶことをずっとずっとやり続けてたからこそ、アイデアって自然に生まれてたかもしれない。そしたら、口コミ口コミお客さんが集まってきてさ。ものすごいお店になってくれたんだけど、お客さんの喜ぶ顔が見たいと思っていたから、自然と成果も上がっていたのかもしれない。思い出すね、いろんなことを。

坂東 人間には喜怒哀楽の4つってあるじゃないですか。この喜怒哀楽を喜怒哀楽まで行ってる人が楽しいんですよ。ほとんど上手く行かない人は喜怒哀で終わっちゃってるんですよ。だから哀しいで終わっちゃってる。

西岡 うんうん、与えたけど認められなかったとかね。僕、与えられていると思ってたから。要はコーディネートすることによって、僕は練習させてもらってると思ってるわけ。けど、彼ら彼女らからすれば、そんなことしてくれるのと。だけど、僕はさせてもらってるんですよと。こんな感じで自動的に、与え与えが生まれつつある。give-giveというか。もうすごいね、楽しかったよね。今も楽しいけれど。give-giveが起きていると、疲れない。もちろん多少は疲れるよ。でも良い疲れ。ビールがうまい。

坂東 (笑)

西岡 今日話ながらね、懐かしいことを思い出した。バンちゃんがやっている魂のミッションコードってあるじゃないですか。ウチのスタイリストにもやってくれていると思うんですけれど。その魂のミッションコードについて読者の方に説明してもらえるとすごく嬉しいかなと。あれはやっぱり伝えてほしい。

坂東  「自分がなんで生まれたのか」「なんで生きているのか」「なんで死ぬのか」みたいなところももちろん最大のテーマ、生きる意味ではあります。でも、自分のことをどれだけ知っているかというと、意外とわかっていない人が多いんですよね。たとえば、占いとかして、「当たってる!」といって終わるという。でも、実際には当たっているんではなくて、あなたの内側にあるものがそうさせているので、考え方が逆なんですよ。そうなって当たり前なんです。逆の見方が大事で。あとはそれをどういう風に活かしていくかというところで、持っているものをどう活かすかということをわかっていないので、色んなものを学びに行ってしまう。

西岡 うんうん。

坂東 学んだことを活かせてるかというと、使えないものが蓄積しているだけなんですよね。そんなことしなくたって、すでにあるもので今、自分史上最強の一日なわけだから。明日もまた最強の一日になるんです。その最強の状態を使わなくて、いつ使うんですかというわけです。どういう風に自分を活かしていくか。そして他人を活かしていくか。というものがパズルのようなものになってるのでね。自分のメカニズムを知ることで、相手の思いも察知したければできるようになるんです。

西岡 なるほど。

坂東 そういうことをわかっていくことで、自分の活かし方がわかっていきます。あとは自分の過去の生き方の中に、アンカリングされたトリガーが眠っているので、そういう根本的なモノに気づくことで、自分から制限を外していく。みんな、もう20年間30年間、自分に勝手な懲役刑を食らわせちゃってるんです。そこからどうシフトしていくか。いつとどめ刺して出所するんですかと聞くと、「もう今日出所したいです」と答えるんですよね。じゃあ、生き方を変えるしか無い。シフトするしかないよねと。

西岡 うん、シフトするしかないよね。

坂東 明日になっても変わらなかったら、また懲役刑を自分で延長してるっていうそれだけの話です。だから、そこだけしっかりと気づいてもらいたい。

西岡 みんなラッキーというか、得をしたい得をしたい得をしたいって言ってね。貰おう貰おう貰おうとしているわけじゃないですか。それをね、今の話だって例えばだけど、出所したいのに、(自分で自分を檻に閉じ込めて)出所せずにずっといるわけだよね。「10万円20万円で出所できるよ」と言っても、「いやお金は払えないんです。だけど出所はしたいです」みたいな人多いじゃない。今のバンちゃんの話だって本来は有料なわけですよね。(でも、お金を払ってまで学ぼうという人は少ない。)ちゃんと対価を払って学ぶことによって、その子達も楽になるんだけど、なかなかお金払えないもんね。

坂東 お金を払うという概念よりは、その人が本気で自分と向かい合う時間を取らないんですよね。だから、(僕のセッションでは)丸一日使う人もいるわけですよ。

西岡 ああ、そうか。

坂東 時間というのはすごく大事。(セッションが)終わると、みんな「あっという間」と言うぐらい。その時間の中で何をしているかというと、ただこうやって喋ってやり取りするんじゃなくて、100ページちかい自分を知る冊子を作っていくんです。冊子が出来上がるので、あとで振り返りもできる。そこで(自分と)向かい合っていく時間をしっかり作ることで、自分というものが何なのかっていうのを知ることができるわけです。今言ったようなことですが、1人だったらみんなやらないんですよ。仮に、100ページの冊子あげるので、自分で記入してくださいと言ったら、みんなやらないです。でも一緒にやりますというと、みんなやるんですよ。だから付き合ってるんですよ。だけど俺は、ワークシートに書き込んでいるわけじゃない。その人が全部、自分で自分のことを出している。そして、それが埋まった瞬間に自分が完成する。これってすごく意味がある。

西岡 バンちゃんは、まさに人生の山のインストラクターみたいですね。

坂東 そうですね。

西岡  「もう一回戻ってみようか」「もう一回見直そうか」と、(その人のペースに合わせて)ガイドしてくれるんですね。それはありがたいですね。

坂東 そうすると、「ああ、自分ってこういう人間だったんだ」と。実は自分の正体がわかっていなかったというのがほとんどなんです。

西岡 バンちゃん、さっき、あっという間なんて言ってましたけど、もう終わりの時間になってしまいました。時間過ぎるのは早いですね。バンちゃんに次会える機会はありますか?セミナーとかやってたりする?

坂東 セミナーはお届けしてないですね。

西岡 忙しいんだね。今日も、そんな中来てくれたんだもんね。でも、何かあるといいですね。これを見てくれている人たちに対して何かできるといいですね。三人くらい、ランチとかお茶とかする機会取れたりしますか?

坂東 ええ、もしそういう人がいれば是非。

西岡 ホント?じゃあ、バンちゃんとランチ行く人は、バンちゃんにごちそうするという条件でどうですか?

坂東 はい、大丈夫です。

西岡 うわー、じゃあ俺(行く)!(笑)僕はもう坂東さんに研修代を払って、ウチの研修を願いしているので、価値がわかるんです。ランチ代以上の価値は絶対ありますよね。このリーダーズインプレッションを見てくれている人がたくさん増えてきたら、坂東さんに触れてくれる人も増えてくれたらいいな。もっと1時間、2時間話したいんだけど…この続きは、坂東さんとのランチでね。これを読んでいる人は是非応募してみてください。

坂東 よろしくお願いします。

西岡 ぜひ、ランチに行った方は感想を教えてください。どうなるんだろう、気になります。バンちゃんありがとうございます。お土産までもらってしまって。

坂東 いえいえ。

西岡 ということで、今回のゲストは坂東さんでした。ありがとうございました。

坂東 ありがとございました。

西岡慎也
株式会社インプレッション 代表取締役/インプレッションデザイナー
これまでに2万人以上をコーディネートしてきた男性ビジネスパーソン専門のファッションコンサルタント。学生時代、従来のアパレルの販売方法に疑問を抱き、「服を売らずに、コーディネートによる”体験”を売る」という斬新な手法を確立し、勤務する古着店において約4千人のファンを獲得する。2001年、セレクトショップ「WITH PLEASURE」を開店。その経験を通して「ファッションによってクライアントの自己実現に貢献する」というスタイリストとしての在り方を明確にし、2010年、「株式会社ファッションスタイリストジャパン」を設立。外見に注目しがちなファッション業界において、顧客の考え方や在り方に注目した印象設計(インプレッションデザイン)を提唱。その独自のスタイルが評判を呼んでいる。

坂東洋彰
在り方の専門家&恋愛の専門家
恋愛における男と女のスレ違いを研究し初め、陰陽学、武学(医術・体術・兵術)、神道(天皇帝王学)など、様々な学問の分野において、約10万時間の研究を重ねると同時に、15年間で2万人以上の個別相談を実践。それらの膨大な知識と経験から、非常に高い再現率での導きを実現する手法を確立する。その手法は、様々な悩みに対して、起こっている表面的な現象にではなく、表面には現れない「在り方」に対してアプローチをすることで、悩みを根本から改善し、その人本来の自分らしいフローに変換します。現在、彼の実施する個人セッションや、研修、武術式体感ワークは、各方面から、「在り方のプロフェッショナル」として、非常に高い支持を得ており、常に人気を博している。

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