プレゼンテーションに学ぶ生き方の極意
インプレッションデザイナーの西岡慎也が、インプレッションサロンからお送りします。各界から素敵なゲストをお招きし、在り方・考え方についてお話していきます。今回のゲストは、ボイストレーナー/メディアトレーナーの中西健太郎さんです。
考え方・在り方で共鳴した二人
西岡 本日は、健太郎さんにお越しいただきました。
中西 お招きいただいてありがとうございます。
西岡 まずですね、なぜこの対談を始めたかということから始めます。僕、ファッションに関するセミナーで必ず「印象って大事ですか?」って聞くんです。そうすると、手を挙げない人は1人もいない。
中西 そうですよね、みんな大事だと思っていますよね。
西岡 そう。それで印象というと、外見につなげたくなるんですけど、実はこれが違う。僕の師匠が、「すぐに印象を外見につなげるんじゃない。印象のことを英語でなんて言うんだ。」と言うわけです。「インプレッションですか?」と僕が答えると「そう、インプレッションだろ?じゃあ、”イン”と書いてあるのに、それでも”外”か?」と聞いてくるわけです。
中西 ”アウト”じゃないだろうと。
西岡 そうなんですよ。イン+プレスで、インプレッション。つまり、内面が押し出されて印象になっているということです。
中西 なるほど。
西岡 それから僕は印象設計=インプレッションデザインという手法で、服のコーディネートを始めたわけです。
中西 内面から押し出すというのを設計してから外見を作るということですね。
西岡 そうです。誰もその設計をしないから服で失敗するんです。
中西 あくまでも、内面の押し出しであると。
西岡 考え方と在り方ですね。健太郎さんとは、この部分ですごく共鳴したじゃないですか。それで、今日是非、2人で話したいなと思いまして。
中西 それは、もう是非。
閉塞感に満ちた社会をワクワク生きる
西岡 僕、最近セミナーをしていて、悩んでいる人が多いなって感じるんです。
中西 例えば?
西岡 例えばですけど、先輩がヤダとかね。あとは、もうこの事業が面白くないとかね。早く帰りたいとかね。ファッション業界でも、他の事業の方でもそうなんですけど、愚痴を言っている方が多いと感じます。その時にどんな風にしていけば、楽しくなっていくのかというか、どんな風にワクワクしていくのか。というのを、健太郎さんとお話していきたいなと。
中西 なるほど、いいですね。プレゼンテーションには、生きるヒントが隠されている
西岡 それで、僕の会社でもやっていただいた研修のプレゼンテーション。あの内容がすごく役に立つかなと思うので、お伝えいただけますか?
中西 プレゼンテーションというと、自分と関係ないものだと思ってる人が多いですよね。
西岡 思っちゃってますよね。
中西 でも、プレゼンテーションには、みんなが幸せになれるヒントが隠されているんです。
西岡 そうですよね。研修を受けたウチのスタイリストも、みんな感動してました。
中西 ありがたいです。
西岡 健太郎さんの伝えているプレゼンテーションは、プレゼンテーションの技術ではありませんよね。僕は「在り方」だと思いました。
中西 そう、まさに在り方です。
人を惹きつけるプレゼンターの共通点
中西 プレゼンテーションというとすごく難しく考えてしまいがちなんですけど、要は、その相手を自分が思った方向に動かしたいわけですよね。例えば、みなさん、高校生の時に、先生に注意されたことがあると思います。これもプレゼンテーションの1つですよね。それで、同じことを言われているけれど、「この先生の言うことだったら聞けるな」っていう人と「お前に言われても聞けねーよ」っていう人がいませんでしたか。結局、その先生の在り方とか、人への接し方が大事なんです。同じコンテンツを言っても、受け入れられたり、反発されたりされます。在り方っていうのが見落とされがちなんですけど、コンテンツ以上に重要なんだと思っています。
西岡 今回の研修でも、やり方について全く話していなかったですもんね。木で言うと根っこの部分の話をしていただきました。
中西 そうですね。やっぱりね、人間は根底の部分が共有できないと、なかなか素直に動けなかったりするんですよね。でも、根底の部分を共有しさえすれば、一体感が生まれて、動力が発生します。僕は、根底を共有するっていうのは、仕事を始める時、一番大事なことなんじゃないかと思っています。
西岡 慎也
株式会社インプレッション 代表取締役/インプレッションデザイナー
これまでに2万人以上をコーディネートしてきた男性ビジネスパーソン専門のファッションコンサルタント。学生時代、従来のアパレルの販売方法に疑問を抱き、「服を売らずに、コーディネートによる”体験”を売る」という斬新な手法を確立し、勤務する古着店において約4千人のファンを獲得する。2001年、セレクトショップ「WITH PLEASURE」を開店。その経験を通して「ファッションによってクライアントの自己実現に貢献する」というスタイリストとしての在り方を明確にし、2010年、「株式会社ファッションスタイリストジャパン」を設立。外見に注目しがちなファッション業界において、顧客の考え方や在り方に注目した印象設計(インプレッションデザイン)を提唱。その独自のスタイルが評判を呼んでいる。
中西 健太郎
プレゼンテーションディレクター/メディアトレーナー/ボーカルトレーナー
通常、生涯1人のスターを輩出することすら難しいと言われいているエンターテインメント業界において、幾人ものスターを輩出し、毎年のように担当アーティストがオリコンのシングルチャート(10位以内)を連発している。過去には、俳優の演技指導も担当し、現在では日本を代表するトップスターとして活躍している者も少なくない。その短期間でスターに育て上げる手法は、多くのアーティスト、芸能事務所、レーベル、TV局から絶大な信頼を受け『カリスマをつくるカリスマ』と評され、現在ではキー局のアナウンサーの研修やメディアトレーニングも任されている。エンターテインメント業界での経験を活かし、ビジネスパーソンを対象としたセミナーやレッスンも開催、全国各地でキャンセル待ちが続出している。
この記事へのコメントはありません。